印欧祖語

印欧祖語(3)

前回書いたように,語源の分析を押し進めていくと,印欧祖語まで遡れるわけだが,そこまで行くとその存在性がはっきりとは考古学的・文献学的に確認出来ない(直接観測が難しい)。そして,そのことをむしろ面白いと言った。何故なら,全体論と要素還元主義…

印欧祖語(2)

ジョーンズは,1786 年にカルカッタ王立アジア協会において,印欧祖語のアイディアを講演したのだが,その後,それ以上の研究をしたような形跡はない。 その代わり,ドイツ人言語学者フランツ・ボップ(1791-1867)などの後続の研究者たちによって,比較言語…

印欧祖語(1)

語源のところで説明したように,英単語の語根(意味の中心)はラテン語・ギリシャ語が大多数を占めているが,それでも6割くらいではないかと思う。では,残りの4割はどうかということもかなり気になるだろう?実は,ラテン語・ギリシャ語も含めて,多くのヨ…