三位一体(3)

前回話したように,この世界は三位一体的に捉えることが出来る。その世界と合わせ鏡のように出来ているのがコトバのシステムであることを考えると,コトバのシステム自体が三位一体的なものを自己言及的に反映しているのではないか?

 また,同時に,語源全体の構造を捉えるときのもう1つのキーワードは全体論的ということだろう。この世界の現象が決定論と偶然性が混じり合ったものだと考えるので,要素還元主義的であったとするなら決定論的であり矛盾するからだ。あるいは,自己言及的なルールから発生するのは増殖だけでなく,いずれ紹介するがフラクタル図形というものもある。これは,全体の形がそのどの一部分の形とも全く相似であって,その複雑さが図形の一部をどんなに拡大しても変わらない。つまり,要素還元主義的には捉えられない。

以上より,語源全体の構造は,「父=神」と「子」と「聖霊」のパートからなると考えられる上に,部分と全体を同時に捉えないと見えにくいフラクタル的構造にもなっていると考えている。このことを徹底的に追究することが,このブログの最大のテーマでもある。