語源とは(2)
他にも,次のような例がある。arrive(到着する),derive(由来する), river(川),rival(競争者)という単語たちは皆共通の部分を持っている。全て,rivusというラテン語が共通に単語の中心部分を成している。意味は「川,流れ」。river はそのままであるし,arrive=ad-(「~に向かって」と言う意味の接頭辞)+rivus=川が海岸に向かって流れる=到着する,derive=de-(「下降」の意味の接頭辞)+rivus=流れ下る=由来する,rival=同じ川の流れを利用するもの同士=ライバル,仲間ということになる。このように語源に分解することで単語を深く理解出来るように感じないだろうか?
語源とは(1)
雑誌「Between」のある記事で,英単語を語源に分解すると分かり易いということが紹介されていた。あまりはっきりとは覚えていないが,具体例を何となく挙げてみよう。例えば,telephone(電話),television(テレビ),telescope(望遠鏡),telegraph(電報)は皆共通の部分としてtele-がくっついている。これは元々ギリシャ語で「遠距離」という意味がある。それぞれ,tele-+phone(音)=遠いところの音を聞く機械=電話,tele-+vision(視覚)=遠いところの映像を見る機械=テレビ, tele-+scope(範囲)=遠いところまで見える範囲を広げる機械=望遠鏡, tele-+graph(文字)=遠いところに文字を送る=電報ということになる。このように単語を捉えると非常にクリアーに見えないだろうか?当時,高校生の僕は,目から鱗が落ちたような体験だった。